Case study 導入事例
- 株式会社エイシルアート
- 入社研修は実施しておらず、業界自体でも行うケースが少ない
- 今後リーダーになっていく社員への教育に課題を感じていた
- 研修カリキュラムが期待以上の内容であったこと
- 新卒採用した社員にとって、ベストな研修内容とベストなタイミングであったこと
- 新入社員研修
- 初対面の方とのコミュニケーションの取り方が上手くなった
- 社会のルールや経営の構造を入社時に学べたことが、今後の育成にも良いと感じた
「研修カリキュラムが期待以上に踏み込んだ内容だったため、受講を決めました」
株式会社エイシルアート様は、アートワーク、デザインに関するあらゆる制作物のスタイリングから製作、納品まで手がけていらっしゃる企業様です。ご納品先は多岐に渡りますが、主にテレビ・広告撮影や舞台用セットのスタイリングから製作、店舗設計や内装施工等に対応されており、多様な依頼に対して概念にとらわれない自由さとクリエイティブな発想で常に新しいものを作り上げていくことを企業のコンセプトにされています。
今回、当社主催の合同新入社員研修をご依頼いただいた背景や研修内容についてのご感想を、代表取締役の阿部信一郎様に伺いました。
今回、他社様との合同で行う当社の新入社員研修をお選び頂いた理由や決め手をお教えください。
阿部:当社では、アシスタントや学生時代のアルバイトから入社するケースがほとんどで、コンスタントに新卒が入ってくるという採用ではありません。会社としてもクリエイティブであることやルールに縛られない自由な思考で仕事をすることをコンセプトにしており、業界自体も社会人としての常識といったものを重要視していないこともあって、いわゆる入社研修のようなものは実施してきませんでした。
ただ、私が表に立って仕事を回すことが多かったところから、若手社員がリーダーとなり、チームを作って納品するケースも出てきました。顧客対応も含め、改めて「社会人としてのルールや常識を教えることが必要なのでは」と思いながらも、なかなか社員を集めて話をするタイミングがありませんでした。また、今年は学生アルバイトから新卒採用したスタッフがおり、このような研修を受けさせるなら今しかないと思いました。淺場さん(弊社代表)の研修なら、私が研修に期待する内容を提供してくれるだろうという確信があり、それが決め手となりました。
ありがとうございます。具体的にはどんな研修内容を期待されていましたか?
阿部:募集時に研修コンテンツが箇条書きになったものを頂き、私の期待したもの以上に踏み込んだ内容があって、「そうそう(求めていたのは)これこれ!」と刺さるものがありました。
具体的には、「社会の構造やルール」「社会人としてのマナー」「思考力を鍛える」といったコンテンツが求めていた内容でした。なかなか自分では教えられない部分だと思いましたし、自由をコンセプトにしてきた反面、今後リーダーになっていく社員への教育についても課題を感じていました。
なるほど。基本的には現場で経験を積んでいく業務だけれども、リーダーという立場になると別の教育が必要になるとお考えになったのですね。
阿部:そうですね。案件毎にクライアントとカメラマンさんやタレントさんがチームとなり進めていくため、その場での感覚的な判断が多い業務で、まずは理論より経験を積んでいくことが大切ではあります。
ただ、その過程でアートの方向性をまとめたり、チームの雰囲気をよくするコミュニケーションも大事になってきます。今回受講した社員は現場でもよく話せるし、アシスタントとしては細かく教えなくても仕事をこなせるタイプではありますが、今後対外的に人に会っていくことが多くなると、社会人としてのマナーや論理性といったものも大事になってくるだろうと思っていました。ベースになる理論がないと、人の上に立ったとき、年齢が上がるにつれて振れ幅が大きくなってしまう気がしていて。これは他の社員についても同様ですね。
また、社内的なことで言うと、当社は副業可としているのですが、あまりうるさく言わなでいると本業をおろそかにして副業を優先してしまったりします。雇われているという感覚が薄れてきている感じがあり、コントロールが難しくなっているということも最近起きています。こういった事についても、社会のルールや自社の経営構造、法律的な部分を説明するのはやはり入社のタイミングが良かったと思っています。
そうですね、特に中途採用の場合など、研修をするタイミングが難しいですよね。今回受講された方は、研修後に何か変化はありましたか?
明確に大きな変化があった訳ではないのですが、現場で初対面の方とのコミュニケーションの取り方がぐっと上手くなったような気がします。あとは、現場では片付けとかゴミ捨てとかいわゆる雑用が発生するのですが、先回りして色々やってくれるようになったと思います。
それは素晴らしいですね。社会人としての心構えに変化があったようでしたら嬉しいです。今後の研修に期待されることはありますか?
阿部:社員数が増えていった場合、やはり入社のタイミングで論理的思考を学ぶ研修を受けさせることが大切かなと思っています。スタッフが増えてチームや部署を立ち上げる際に、例えばリーダーを育てるような研修を受けることによって、若い人にもリーダーを任せられるのではないかと思いますし、知識とロジックを吸収するのも早いのではと思います。