Case study 導入事例

  • 株式会社IHI
    産業システム・汎用機械事業領域 事業推進部 コミュニティソリューション事業企画チーム
課題
  • 自社起点ではなく、世の中のお困りごと起点で、ゼロの状態から新規事業アイデアを創出したい。
  • 外部の知見を得ることで自社能力をアップデートしたい。
サービス採用理由
  • 多彩なバックグラウンドを持つ社内外の参加者を集めることで、柔軟に新規事業アイデアを創出できる。
  • ジネスアイデアを形にする一連の流れを、短期間で体験することができて、即実務に活かせる。
  • 外部とのコミュニティ形成が可能であり、スポット的なイベントではなく長期的な効果が見込める。
効果
  • 熱量の高い多彩な参加者により、24時間で複数の新規事業計画案を創出することができた。
  • 従業員のモチベーション向上と社内コミュニケーションの活性化につながった。

アドタグのサービスをご利用くださり有難うございます。まずは部署のミッションについて教えてください。

羽田野:産業システム汎用機械事業領域 事業推進部 コミュニティソリューション事業企画チームという部署で、産業システム汎用機械事業領域での新規事業を生み出すのがミッションです。テーマとしては「必要なものが必要な時に必要な分だけある」という世界を目指す未来ビジョンの中で、IHIがヒトとモノを配送する・提供するインフラを作り出す事としています。

新規事業の計画がミッションなのですね。活動される中での課題は何でしょうか?

羽田野:これまでにも社内メンバーで新規事業を計画してきていたのですが、どうしても自社リソースを起点に発想をしてしまう点に課題を感じていました。外部企業と連携し、世の中のニーズ起点で新規事業が計画できないものかと検討を始めていました。

自社だけでは達成できないことを、外部との連携によって実現するという考え方は重要ですよね。なぜイベント形式を選ばれたのですか?

小倉:連携する企業を我々が選定してしまうと、先入観によって結果的に似たり寄ったりな発想に留まってしまう恐れがありました。 イベント形式で様々なバックグラウンドの方々を一同に集めることができれば、枠に囚われず、世の中のお困りごと起点でソリューションを考えられると思ったからです。

羽田野:イベント形式であれば熱量の高いメンバーが集まり、継続した外部コネクションが得られるという狙いもありました。また、そのイベントに自社社員も参加させることで、新規事業開発に関わる社員育成の一環にもなると考えていました。

なるほど。だからイベント形式だったのですね。自社企画によるイベント実施もこれまでには実施されたのですか?

小倉:過去に有識者を集めたセミナー形式のイベントを実施しまして、非常に勉強になる話が多かったです。ただ、一時的に高揚感は高まるものの、実際に身に付いたり、自分の業務に落とし込んで応用できるケースが少ないという課題を感じていました。 ですから、業務で活かせるようにする為にはワークショップをとりいれ、実践からの気付きを得られる形式にする必要があるなと考えていました。

羽田野:とはいえ、どのようにイベント企画してよいものかが、見いだせていなかった状態でした。


羽田野さん


小倉さん

そこから、アドタグのサービスをご活用頂くまでの経緯を教えてください。

羽田野:知り合いからの紹介でアドタグの存在を知り、過去に実施されてきたイベントの内容についてお話を聞いてみたところ、「これなら面白そう!」と即座に決断してしまいました!

「実際に利用してみての印象」や「実施効果」等があれば教えてください。

羽田野:イベント実施までに3週間という短い期間でしたが、計画通り熱量の高いメンバーが集まり、外部との繋がりを作る事ができました。自社では産み出す事が困難であった新規事業のアイデアが、複数集まった点も大きかったですね!

小倉:参加者はみんな一言目に「楽しく勉強になった!」と言っていました! 聴いて終わりではなく、実際にやってみて「感覚」をつかめたと思いますし、参加社員からは「自分の業務に落とし込んだ場合の検討ステップ」や「躓きそうなポイントの把握」など、実践に活かせる知識が得られたというコメントがあり、社員教育としても成功したと思っています。

羽田野:後日、参加社員から様々なフィードバックコメントがありまして。例えば、「イベント内で検討したテーマ、この後どう進める!?」といった次のアクションを考える積極的な発言や、「今度、自分たちの部署でもアイデア出しとかやってみたい!」との希望があったり、「”いつの間にか保守的になっていた自分”に気づかせてくれた!」という声もありました。とても楽しく、有意義なイベントだったと感じてもらえたようです。

羽田野:あ、そうそう!それから、マネジメント層が目をキラキラしながら「良かったよ!」と労ってくれたり、上司から「面白いイベントをやったみたいだね!外部の方と連携して実施するのはハードルがある中で、本当に良い機会を作ったね!」と声をかけてもらいました。 個人的には、上司部下の関係性が、このイベントをキッカケに戦友のようになれたように感じ、社内のコミュニケーションも活発になりました!

素敵ですね!そんな副次的な効果もあったのは大変嬉しいご報告です。ありがとうございます。今後もしお知り合いの方に、本サービス「24時間ビジネスプラン策定プログラム」を紹介するとしたら、どのようにお勧め頂けそうでしょうか?

羽田野:サービスのポイントとしては、伴走していただけてその質が高い!という事。そして、ゼロベースの状態から新規事業の取っ掛かりを考えられるサービスです。
また、大企業の場合、既にあるアイデアを膨らませて形作るのは得意なのですが、ゼロから考える場合「何からやればいいか分からない」という状態になってしまうのが、大企業の課題なんです。これを解決できるサービスだと感じました。

小倉:高い熱量に包まれ、人の感情のうねりがありましたよね。苦悩したり、突破した時には喜びを感じたり。これを社内だけで生みだすのは難しいと感じました。 企業内で新規事業をやっていると、冷静に理屈で考えようとするので、こんな体験はできないなというのが感想です。「理屈」も大切ですが、新規事業を計画する先には理屈だけでは成し得ない人間の「情熱」も求められます。この精神を養うことは滅多にはできませんが、それが叶うサービスです。

羽田野:そうだったね。情熱!全員本気度が凄かったね!

小倉:ですよね。たった24時間で、あのカオスな状態を簡単に生み出せる仕組みが素晴らしい。全員敬語すら使わなくなり、色んな議論が飛び交い、ぐちゃぐちゃな感じで(笑)本気度の高さを感じました!プログラムの設計に加えて、外部参加者からの刺激があり、社内だけでは実現しえない事だったと思います。

ご満足いただけて嬉しい限りです!この度はありがとうございました!
これからも貴社目的にあわせて、新規事業開発に関わるイベント・ワークショップの伴走等、お力になれる部分がありそうです。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

株式会社IHI

総合重工業グループとして、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を中心に新たな価値を提供。「技術をもって社会の発展に貢献する」という経営理念のもと、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力で世界的なエネルギー需要の増加、都市化と産業化、移動・輸送の効率化などの社会課題の解決に貢献。